《京極夏彦》
昭和38年 北海道生まれ。
モーこの人はモーって感じだよね・・・。
本分厚過ぎ!重過ぎ!電車で読んでると指つるっつーの!
しかも、文庫でも値段高いし。ノベルスとたいして変わんないじゃん。
長い。くどい。登場人物喋り過ぎ。説明多過ぎ。
でも読んじゃうんだよなー。新作出ると買っちゃうんだな。
あ、「ルー・ガルー」は買ってない。京極ファンHPでつまらんって言ってたもん。
男の書く「少女」って、あんま読みたくない・・・。
京極堂シリーズ通しで四回は読んでしまったぴゃんきっしゅって暇人・・・。
「姑獲鳥の夏」
物語・・・・・・・「うぶめのなつ」京極堂シリーズ一作目。
古本屋を営む気難しくて薀蓄多くて愛妻家で神主で陰陽師で怪しい
京極堂こと中禅寺秋彦が探偵役のミステリ。(そうなのか・・・?)
語り部役の売れない小説家関口が「二十ヶ月も身篭ったままの妊婦」
という不思議な話を持ち込んでくる。紙一重天才の超・探偵の榎木津やら
京極堂の妹やら巻き込んで「事件」が構成されていく。
思わぬところから涌き出る過去の因縁、脳髄のだまし、
根底から揺るがされる観念、現実とは何なのか?
あらゆるところに罠が仕掛けられて価値観さえも壊されてしまう。
京極堂の決めゼリフ「この世に不思議なものなどないのだよ」
ぴゃん・・・・・・・シリーズではこれが一番好き。一番短いし。
涼子さん美しいし。(宮沢りえのイメージなんだけど、どうかな?)
でも、まだキャラクターが固まってないのか、それともシリーズ進むうちに
変わってしまったのかわからないけど、榎木津なんか全然性格が違う。
京極夏彦はキャラクターが強烈。仕掛けはややこしく凝ってるが、
論理はありがち。登場人物でぐいぐい押してく感じ。
まるでデビューしてから一作で売れつづけている
「コウタローまかり通る」みたい。(漫画(^^ゞ)
そう、ちょっと漫画っぽいんだよね。描写もこまいから文章が映像として
浮かぶ。決めゼリフや、お決まりの登場の仕方もあるし。
テレビの「必殺シリーズ」か!?
まあ、何も考えずに読めるから現実逃避には最適。
考えたり想像したりしなくても、京極堂が全部やってくれる。
行間にあるものを読み取ろうと努力しなくても
ちゃんと結論まで連れていってくれる。
しかし、京極夏彦はなぜいつも手袋してるの?しかも皮。しかも黒。しかも指抜き。
なんかファンの間では有名な話らしいんだけど教えてくれない・・・。
著者近影の写真もさ、何だかね・・・┐('〜`;)┌。ま、いいけど。ぴゃんは好きよ。
「魍魎の匣」
物語・・・・・・・・「もうりょうのはこ」京極堂シリーズ二作目。
二人の女子中学生の家出未遂から自殺未遂事件、
箱詰めにされたバラバラ遺体事件、新興宗教集団、
いわくありげな医療研究所。怪しい幻想小説家。
一見無関係に見える事件や出来事が少しずつ何処かでリンクしている。
それらを陰陽師・京極堂が快刀乱麻に憑き物を落として行く。
暴走刑事木場修太郎、何処へ行く!?
ぴゃん・・・・・・何故かファンに人気者の久保君が登場する。
なんであんなに受けてんだ?ミッチーみたいだから?
もうこれはわけわからん。謎が、というか事件満載過ぎ。
一つ一つの事件だけでも一冊ミステリが書けるよね。
まあそれをまとめて竜巻のごとく読者を巻き込み弾き飛ばすのが
京極夏彦だと言ってしまえば、その通り。
なんだかんだ言ってもこれも好き。
妄執の悲しさ、感情というもののやり切れなさ、
人間と言うのはどうしてこうも自分をコントロールできないものなんだろう。
ラストシーンは凄絶。ドロドロとした人間の心の闇を書かせたら天下一品。
しかし思うに、現代推理小説家はシリーズの探偵役に
自分のペンネームをつけるのが流行りなわけ?