《恩田陸》
1964年宮城県生まれ。早稲田大学卒業。
登場人物の口調からして、ちとガラッパチな感じする。
小説誌「メフィスト」で「三月は深き紅の淵を」の本物バージョンの連載有り。
ぴゃんは今一番注目してます。
つってもお金無いから
まだ二冊しか読んでないんだけどね。
図書館嫌いだし・・・
「六番目の小夜子」
物語・・・・・・その高校には伝統的な「サヨコ」というゲームがある。
三年に一度「サヨコ」が現れて学校の吉兆を占うという・・・。
「サヨコ」役は誰かから誰かに受け継がれていき、
どことなく不吉な運命に巻き込まれていくのだ。
そこへサヨコという名の転校生がやってくる。
彼女の乱入で今年の「サヨコ」は荒れ模様を呈する。
一体彼女は何者なのか。
ぴゃん・・・・・ミステリなのか?オカルトなのか?怖いのか?青春なのか?
それよりこれは吉田秋生の「吉祥天女」にそっくりじゃないか!オリャ(/-o-)/
┫
あそこまで謎や恐怖を煽っといてあのラストは無いっしょ!
拍子抜け。
「三月は深き紅の淵を」
物語・・・・・・伝説の稀覯本「三月は深き紅の淵を」という幻の本を廻るミステリー。
四つの章それぞれの別世界のなかで同じ「三月は〜」を探し求めていく。
ぴゃん・・・・・これは面白い。
今手元に無い本を登場人物たちが話題にして、読みたがっている。
こっちまで読みたくなるじゃん!今「メフィスト」で連載してるようだが。
本物バージョンの前宣伝本なのか?でもホント面白い。
ぴゃんは第一章が一番好き。ある青年が大金持ちの老人の家に招待されて、
屋敷内に隠されているはずの幻の本、「三月は〜」を
二泊三日で探し出す、というもの。
老人四人の掛け合いと翻弄される青年というのがケッサク。
そういう屋敷物ミステリは定番で好き。
第二章は女編集者二人が幻の本、「三月は〜」の作者を探しに出雲に
夜行列車で旅する話。この二人が一晩中飲み明かして文学について語る。
いいですねえ。「三月は〜」の作者について推理して特定していく過程を
一緒に考えているみたいでわくわくします。
第三章と第四章は・・・・いいや。
「虹と雲と鳥と、生まれ変わるなら何がいい?」
印象的な台詞。女性作家にしか書けない少女の揺れる夢。
あたしもそんなこと考えてたなあ、なんて思わせる。なんちて(^^ゞ。
ミステリと言えば殺人事件、と思い込んでた自分が恥ずかしくなる。
そう、謎を追い求めるのはミステリなのね。