モドル  イッコモドル

《雑学》

雑学は素敵♪
雑学は楽しい面白い
雑学は一冊読めば専門家気分
雑学は頭良いフリ出来る
でも役にたたない そんな雑学が大好きさ


「万国奇人博覧館」/著者:G・ブクテル、J-C・カリエール/1981/仏

    世界中の奇人変人を集めて紹介した本。
    全くばかばかしいが、暇つぶしに最適。(重くて持ち歩き不可)
    暗い気分もすぐに吹っ飛ぶ抱腹絶倒。フランス人ておかしな人達だ。
    はるか昔の変な人、現代の困ったちゃん、歴史的有名人のやばい性格、
    楽しそうだけど、そんな人生絶対嫌!隣に住んで欲しくない人々総出演。
    彼らはなぜ、そんな(悪いけど面白い)宿命を背負って生まれてきたのだろうか。
    同情するけど、ちょっと羨ましい。そんな波乱万丈な人生、生きてみたい・・かも知れない。
    イエス・キリストからナポレオン、トルストイ、マイケル・ジャクソンまで多彩な顔ぶれ。
    日本からは、大屋政子氏が参戦している。(本人は知っていたのか?)


「屋根裏に誰かいるんですよ。」/著者:春日武彦/1999/日本

    狂気の妄想というのは、ときに類型化する。
    屋根裏に誰かが潜んでいて自分の生活を覗き見ている、という妄想は一般的らしい。
    江戸川乱歩の「屋根裏の散歩者」は、そこから生まれたのだろう。
    実際に覗き見られていたら、というか他者が自分の家に密かに同居してるというのは、
    かなりぞっとする話だが、この本に出てくる患者達は、怯えつつ共存している。
    Rという老婆は二階に住む男がいない時に入ってきて、ちょっとしたものを盗んだり、
    物の置き場所を変えたりして困ると言う。たまに、金魚を増やしたりもするらしい。
    どこから入ってくるのか、と聞くと押入れの奥の小さい隙間を指差す。有り得ない。
    猟奇的で荒唐無稽。本人は大真面目に困っているが、ちょっと笑えてしまう。
    精神を病んでいる、とも言えるが、その妄想以外にはなんらおかしな所はない。
    こういう妄想を持つ人間は、えてして孤独だ。寂しさが嵩じていもしない他人を作り出す。
    怖いけど、いなくなったら自分は本当に一人きりだ。そう思うと更に、誰かいる、
    いるにちがいない、と思い出す。そうすることで、自己を守っている。
    精神医学を読みやすく、しかも題名と違って真面目に語ってある。
    それにしても、いい題名。語感がいい。口癖になりそう。


「幻獣辞典」/著者:ホルヘ・ルイス・ボルヘス/1967/アルゼンチン

    古今東西の幻の動物達の辞典。
    なぜ、そんなもの書こうと思ったのか聞いてみたい。
    発想は面白いが、中身はあまり面白くない。さすがボルヘス先生。
    絵も少ないし。言葉だけで説明されても、キマイラとかファスティトロカンとか
    わからないでしょう。でもまあ、役にたたない雑学知識として自慢出来る。
    ねえ、知ってる?ハンババってアッシリアの巨人なんだぜ。とか。
    ちなみに、今話題の「ピクミン」も載っている。
    彼らは「ピグミー」。身の丈27インチの小人。なかなか勇猛果敢な働き者。多分。





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