<SITAゲストハウス事件簿>
私ぴゃんきっしゅと相棒ウサギは6年前(1999年)にも、インドを旅していた。
私達はいつも 「移動型」 の旅なので、一箇所に長く留まることはなかった。
いても2〜3日。南インドのゴアに一週間いたのが例外的に長かったくらいだ。
それで、今回の旅では長期滞在してみようか、ということになり
ヒンディーの聖地ヴァラナシの街に2週間滞在することにした。
ボンヤリと全てを忘れて、ガンジス河を眺めてゆったりと「神」を感じて暮らそうじゃないかと思ったのだ。
まあ、そんな暇はほとんどなかったのだが。
この国で「神」を感じるということは、人々の間にいて感情を刺激されるということなのだ。
毎日がエキサイティングライブ。
太陽の光と必死に生きる人間と祈りと喧騒。生きること。それが「神」。
なんつーわけで、ウサギとぴゃんきっしゅはガンジス河沿いにあるSITAゲストハウスに泊まっていた。
何故ココだったのか。
見かけが真っ白でキレイに見えたのだ。
部屋も白くて清潔に見えたのだ。
何より、自分達のいる部屋に専用バルコニーがついていて目の前は聖なる河ガンジスが広がっている。
テラスレストランもついていて、いい感じだ。
SITAのオヤジは恰幅のいい陽気なインド人。しかし、いかにもがめつそうだ。
オヤジとぴゃんの値段交渉バトルは延々続いたが、長期滞在するということで二人で300ルピーで話はまとまった。(300ルピー=750円くらい)
相場では、少し高めだがキレイでホットシャワーが出てバルコニー付なのだから、そんなもんでしょう。
ウサギとぴゃんきっしゅは他人と関わることが苦手なので、貧乏旅とはいえ大部屋でベッドのみというドミトリーなどには泊まりたくないのだ。
ベッドに寝転がりながらも、ガンジス河が見える。
テラスレストラン。いい感じじゃーん!と思ったがココは朝食のみ使われるらしい。
チャイをココで飲みたい、と言ったが一つ下のレストランに来い、と言われた。何故?
眺めヨーシ。
レストラン担当の寡黙な青年。
後々判明するが・・・・「君はこんなとこにいちゃいけない・・・」と思わせる人柄。
インド人男性は髭を生やすので老けて見えるが、多分二十歳前後。
わかりにく発音の英語でやたら話しかけてくる17歳の少年従業員。
唯一わかる日本語というか歌 「さ〜く〜ら〜↑」 を連発。何度音程を教えても直らんかった。
ハイテンション小僧と名づけた。
コヤツがかなりの曲者だった。
キレイな安宿に泊まれて、ウキウキなウサギとぴゃんきっしゅ。
一日、外をぶらついて夜にはこのホテルのインドクラシックミュージックのコンサートも見て大感動。
しかし、一人100ルピーも取られた。高いYO!他は50〜80。もしくはレストランで食事すれば無料だ。
まあ、演奏者がかなりのプロフェッショナルだったので仕方ないのかも。二度と参加しないだけです。
ミラクルなテクニックも見れたし、いいんじゃないですか?
私達の部屋はレストランの隣なので、次からは部屋にいれば聞こえるし。
でも、クラシックミュージックというのは何処の国でも眠くなるわけで。
すんばらしい演奏だったが、瞼が重くて仕方なかった。んがー。ねみー。
部屋に戻ってベッドでぐったり。
しばらくは気づかなかった。
あらゆることに豪胆なはずのウサギが最初に悲鳴をあげた。
「ギャァァァアア!!!」
「え?何?どうかした?」
鈍感なぴゃんは気づかなかった。
「壁見てよ!!!」
真っ白い壁に一面のモスキート。いわゆる蚊ですか。アハハハハ。壁が黒く見えるー。って、おい!
ちょっと笑い事じゃない有様。
私は即行、フロントに行ってSITAゲストハウスのボスであるオヤジに訴えた。
「モスキート!モスキート!メニー!メニーモスキート!モスキートキラー、プリーズ!」
自分でも呆れるくらいの単語連発英語。モスキートキラーってなんやねん。
SITAボスは昼間の愛想のよさはどこへやら。ムスッとしたまま部下に命じて、蚊取り線香をくれた。
あ、あるんだ。よかったー。
部屋で蚊取り線香をたいて、ベッドのすみっこに座ってウサギと私はじっとしていた。
しかし、壁一面の蚊が全部落ちるまでにどのくらいの時間がかかるのか・・・?
ふと天井を見ると、はじっこに誘蛾灯の電球がついているのを発見。
部屋の明かりを消して、誘蛾灯だけをつけて真っ暗な中二人はじっとしていた。
どれくらいそうしていただろう。2時間?3時間?
インドの蚊取り線香はかなり強烈で、蚊どころか人間でさえも殺しかねない勢いのけむさ。
そろそろ、ボクらも死にまするがな、と思って電気をつけて、天井のファンを回した。
網戸なんつー親切なものはないので、窓は絶対に開けられない。
壁一面の蚊はほぼいなくなった。・・・・・・ということは・・・・・
ミギャー!!! 白いタイルの床が落ちた蚊で真っ黒だYO!
まあ当然なんだが。
はあ・・・・やっぱり水場に近いんだから蚊ぐらいいて当たり前か・・・。
仕方ない。明日、蚊取り線香とほうきを買ってこよう。自分のことは自分でする。それが貧乏旅でごわすよ。
ふと、もう一度天井を見ると、今度は蚊のかわりにヤモリが二匹ピタっと張り付いていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・。ヤモリは人間に近寄ってこないから、まあいっか・・・・・・・・・・・。
床を踏まないように、ベッドの上を移動してシャワーをあびることにした。
本日最後のバッドイベント。
水シャワーかYO!
つめてー!!! いくらインドでも今は冬なんだぞ!!!
二週間分のホテル代を先払いしたことを後悔したのは言うまでもナイ。
後でフロントに貼ってあったホテル宿泊に関する注意書きみたいのを読んでみたら
「24hour cold and hot shawer」 と書いてあった。andってなんだよ。andって。
まあ、3日に一回くらいはホットシャワーだった。
このホテルは場所がいいし見た目もキレイなので、呼び込みなどしなくても客は来る。
貧乏人の日本人女子などに愛想を振りまかなくとも、金持ちの白人どもが金を落としていく。
だから、私達は放って置かれた。
モスキート事件にも最初に騒いだくらいで、後は自分達でなんとかしたし、水シャワーでも面倒なので文句を言わなかったし
掃除のジジイも部屋に入れなかったし、レストランも高いので食事に行かなかった。
遊びに出て行くときと、帰ってきたときに挨拶する程度。
SITAボスも、その手下の通称「若頭」も、ほとんど無視してくれていた。
他人と関わりたくない私達には有難いのだ。
ホテルによっては、客を引き止めるために何かと世話を焼いてくれてリ、話しかけてきたり、街を案内してくれたりするのだ。
そういう煩わしいことはキライなのだ。
特に私は風邪が治りきらないので、いつもマスクをしていたしサングラスもしていたので不気味がられていて
だいたいウサギが挨拶していた。
長く一箇所に留まっていると、余計なことというか面白いことがわかってくる。
この街の勢力地図。そしてシステムだ。
見ていると、何人担当客引きというのがいるのがわかる。
英語が出来るのは基本なのだが、そのほかに日本人担当とか韓国人担当とかフランス人担当とかドイツ人担当とかハンガリー人担当とか。
そして情報網。
街で起きていることは、みなだいたい知っている。
誰が何をしているか。何人のどのホテルに泊まってるヤツがどのくらい買い物をしたか。みんな知っているのだ。
ある出来事を境に、そのことを私達は悟った。
ヴァラナシという街は中心の「ダシャシュワメード」という道とインド人観光客も外国人観光客も集まる大沐浴場によって、左右に分かれている。
ある日、私達のいた地区の反対側にある 「ガンガフジレストラン」 に食事をしにいった。
そこのオーナーは日本に9年程いて、名古屋に店も持っていて奥さんも日本人。
たまたまインドに帰ってきていて、私達と話し込んだ。
「何処に泊まっているの?」 と聞かれた。
この街で商売をしている人間は観光客に必ず聞く。
「SITAゲストハウスですけど」 普通に答えた。
オーナーは顔をしかめた。見かけだけで、いい加減なホテルなのを知っているんだろうと思って、
「見かけはいいけど、とんでもなかったよねー。蚊は出るしさ。ボスは怖そうだし従業員はヘンな人多いしね」 と言ってみる。
そこで明かされた真実とは。
「ガンガフジレストラン」 と 「ガンガフジゲストハウス」 のオーナーが言うには
SITAのオヤジはダシャシュワメードの向こう側の麻薬の大ボスなんだそうだ。
えええええええええええええええええ。
若い頃から悪いヤツで、麻薬で儲けた金で一番イイ場所にホテルを建てたらしい。
今だって、ホテルに泊まってる白人ドモは皆ジャンキーなんだそうだ。
「そんなとこにいないで、私のホテルに泊まりなさい。日本人がいっぱいいて楽しいよ」
えええー・・・・でも先払いしちゃったし・・・・。
「大丈夫だ。用事が出来てヴァラナシから出なきゃならない、と言えばお金は返してくれる」
そ、そうかな・・・?この国で一度払った金が返ってくるなんてことあるか?やったことはあるが、大バトル勃発だったぞ。
「とにかく、食事が終わったら部屋を見にきたらいい。テラスも景色がよくて、いいところだよ」
うん、まあ見るだけ見てみようか。日本語通じると何かと便利だしさ。
メニューを見たときからわかってはいたけれども、法外な食事代になった。しかもTAX取られてるし。しかもわざと間違えて多く請求されてるし。
もちろん金の亡者、貧乏人の鑑のぴゃんきっしゅは料金の間違いを指摘した。
会計係りのオヤジは笑いながら 「アハハ、間違えちゃった」 というようなことを言っている。嘘つけ。この確信犯が。
まあこの程度のことは日常茶飯事だから、まあいい。
レストランから少し離れた場所にある 「ガンガフジゲストハウス」 は、なかなか小奇麗で水回りもちゃんとしている。
上の階は工事中でエアコン完備にするそうだ。
インドなのにアルミサッシの窓。アルミサッシて。
屋上はヴァラナシ初のガラス張りのエアコンレストランにするべく、工事中。
自分がどれだけ日本で活躍して、このホテルに情熱を傾けているかを控えめに話すオーナー。
「私は酒飲みでね。日本人とビールを飲むのが好きなんだよ。どうですか?一杯」
酒飲みのウサギが目を輝かせたが、ケチのぴゃんきっしゅがストップをかけた。
インドで 「一杯」 のわけなかろーが。 「一本」 だろ。しかもこっち持ちでしょ。さっき一本飲んでるから、今日はダメです、許しません。
それに、酒飲みが二人いてビール一本で収まるわけがない。こっちの物価でいくらすると思ってんだ、コノヤロー。100ルピーだぞ、コラ。二人で3回夕飯食える値段だ、コラ。
とにかく考えてみるから、今日は帰ると言った。
時間ももう遅くて、夜21時以降は外に出ないと決めていたのでホテルに戻った。
ところが。
SITAゲストハウスに戻ってみると大惨事になっていた。
何を思ったのか知らんが、ゴキブリ退治をしたらしいのだ。
ホテル中に瀕死のゴキブリが散らばって、ひくひくしている。
ぴゃんとウサギは当然 「ミギャー!!! なんじゃこりゃー!!!!」 と真っ青になった。
ゴキ退治もいいが、後始末ちゃんとしろよ!!!
つま先歩きで階段を登って早く部屋に入ろうとして、震える手で部屋の鍵を開けようとするぴゃんきっしゅ。
どうか部屋にはゴキヤローはいませんように!!!
「何処行ってたんだい?ハニー?」
後ろからキモイ猫なで声で、誰かが声をかけてきた。
ボスの一番の手下「若頭」だ。
なんだ?コイツ。いつもは私達なんか見向きもしないのに。つか、今話しかけんな!手が震えて鍵が開かねーんだよ!
「あなたたちは、一回もボク達のホテルのレストランに来てくれないね。何故だい?ココはおいしいのに。食事していかないか?」
ぅヲイィイイ!!! このゴキブリ絨毯の有様で食事に誘うのかよ!てめーはよ!目ん玉ついてんのか?足元を見ろ!!!
「いらない!もう食べてきた!」
と、ぴゃんは日本語で答える。
ウサギは多分英語で何か言っていたが、鍵を開けるのに必死で私は聞いてなかった。
「じゃあ、チャイくらい飲んでいきなよ。まだ時間も早い。ねえ?チャイ飲んでいきなよ」
うっせーな!! まずゴキブリをなんとかしてから言えっつの!誰が瀕死のゴキブリに囲まれて、ほのぼのチャイ飲むんだよ!アホか!てめー!ブッコロスゾ!
やっと鍵が開いて部屋に雪崩れ込んだ。
早くドア閉めろ!
しかし、若頭はまだ執拗にウサギをレストランに誘っている。
ウサギは 「ノー。ナウ、イナーフ。メイビー・・・トゥモロー・・・?」 とかなんとか言っている。そんなヤツほっとけ!
若頭は 「トゥモロー?プロミス?」 と更にしつこい。
私は部屋の奥から、「ノープロミス!!! ドア閉めんかい!ゴルァァアアア!!!」 と叫んだ。
私の剣幕が恐ろしかったのか、ウサギの説得がきいのかわからんが、やっとドアを閉めてくれた。
部屋の中にはゴキはいなかった。あーよかった。しかし、なんなんだ?アイツ。急に馴れ馴れしくしてきやがって。今まで英語も通じないようなアホウの貧乏の日本人女子の私達なんかとは、口も利きたくないというふうに無視してたじゃないかよ。
しばらく二人で考え込んだ。
もうこのゴキショックで、このホテルをチェックアウトする気満々になっていた。
だがしかし。頼みのガンガフジは決して安くない。しかもTAXまで取るから、相当な出費だ。SITAのボスとバトルして先払いした金を取り戻すのもめんどくさい。
何より、プロブレム満載ホテルだが、このガンジスの眺めは抜群にいいのだ。
ううーむ。どうしたものか・・・・。
突然、ウサギが閃いた。「わかったぞ!」
「何が?」
「若頭だよ。なんで突然愛想ふりまいてきたか、わかった!」
「え?なんで?」
ウサギの説によると、この街にいるガキどもや若者達がやたらめったら用も無いのに話しかけてきて
何処に泊まっているのか、何処へ行くのか、何をしているのか、とよく聞かれるのは、みな誰かしらのボスの手下なのだ。
それで、何かあるとボスにたれこんで、小遣いを稼いでいるのだ。
「あああ。なるほどね。それはあるかもね。それで?」
「だから!あたし達がさっきガンガフジに行ってたこと、もう知ってるんだよ。ホテルの部屋まで見てきたことも知ってるんだって。だから、急に愛想よくして引きとめようとしてるのだ!」
「あー・・・・なるほど・・・。え?それじゃ、あたし達がいつも何処で食事してるかとか、買い物してるかとか、みんな知ってるってわけ?」
「絶対そう!だって、タイミング良過ぎるもん」
うーん。そうかもしれない。
「ダシャシュワメードをはさんでの東側と西側の戦いなのよ、コレは」
「・・・・・・・・・・ぷ。コワーイ・・・・ククククク・・・・アッハッハッハ!コエー!! 面白ーい!!」
「ギャハハハハハ!!」
二人で大爆笑。なんだ、そのわかりやすすぎる行動パターンは。
まあ、そう考えると日本語を話す若者達がいろいろ話しかけてきたり、ついてきたり、何かと「インド人には気をつけろ」と注意したりしてくるのもわかる。
お前もインド人じゃねーか、といつも心の中で突っ込みを入れていたのだが。
結局、私達はホテルを移動しなかった。
どっちもどっちだと思ったからだ。
ガンガフジは日本語も通じて便利だけど、二人だけで相談というのが出来なくなるし、特に旅の日本人と仲良くなりたいわけでもない。
SITAは蚊とヤモリが出るけれども、言葉が全く通じないので放っておいてもらえるから楽だ。
移動しなかったもんだから、その後はそんなに構われなかったし。
たまに夜に戻ってくると、マッサージ屋のオヤジが寄ってきて、「マッサージするよ〜どう〜?」 としつこく言われるくらいだ。
誰がてめーみたいなエロ丸出しのマッサージ屋を部屋に入れると思うんだよ!それとも白人女子は部屋に入れてるのか?まさか。遠まわしな嫌がらせなのだろうか。
そして、後日に本当に友達になれたインド人の男の子に聞いたところによると、ウサギの説は正しかったということが判明した。
SITAのオヤジも悪いヤツだが、ガンガフジのオーナーはもっとタチが悪いとのこと。
日本人は英語が出来ない人が多いので、みな日本語が通じるというだけで信用してしまい、彼に騙されている、と。
そのことを日本人に注意してあげた彼は、一度ガンガフジのオーナーに付け狙われて命の危険を感じたそうだ。
どひー。こえー。
このSITAゲストハウスは、プロブレム満載ネタ満載だった。
昼間は蚊がいないので、バルコニーのドアを開けて昼寝をしていたらサルに侵入されて二度もお菓子を奪われた。学習しろよ。
情緒不安定のハイテンション小僧は、鬱に入り込むと意味不明な行動をして屋上からレンガを落としたり、若頭と喧嘩してたりする。うっさいから。
水シャワーには慣れてたが、泥シャワーにはさすがに驚いた。茶色い水じゃなくって、まさに泥だから。ねばっこい泥だったから。
そして、他のインド人の方に何回も注意されたのは部屋の鍵を、何処かの店で買って取り替えろ、ということだった。
インドの安宿の鍵はたいていデカイ南京錠なのだ。
ホテル側に必ず予備の鍵があるはずだから、危険なので変えろというのだ。
だが、そこまでやると、こっちが警戒してるのを悟られて返って逆襲されそうな気がしたので、それはやめておいた。
ただ、いない間に侵入されてないか確かめるちょっとしたことをしておくだけにしておいた。用心と言うにはあまりにも幼稚な方法だったが。
まあ、何も盗まれず脅されたりもせず殺されもしなかったから、いいんでしょう。
というか、私達はさぞ奇妙な人間だと思われていたことだろう。
せっかくテラスレストランのあるホテルに泊まっているのに全然利用しないし、ヴァラナシのマッドな夜もひきこもっているし
問題が起きてもウンともスンとも言わず文句も言わない。出たり入ったり忙しく、二人だけで何やら言ってケラケラ笑っている。
だって、ホテルのレストラン高いんだもんよ。大してうまくもないし。
だって、言葉が通じないから文句言うのが面倒くさいんだもんよ。英語で具体的文句を言うのは大変なんだよ。
疲れやすいから、遊びに行ってもすぐに帰ってきて休まないと活動できないんだもんよ。寝ないと回復しないんだよ。
君らのキャラクターが面白いから、ネタにしてたので一挙手一投足が面白いんだもんよ。そら笑うわ。
私達を身包み剥がしても、財布の中身は知れたものだからね。
時計もmade in japanなので羨ましがられたが、1980円ですから。
ぴゃんがいつもしているリストバンドも、クレと言う人が何人かいたが、100円ショップで買ったものだから。換金出来ないよ。
国としては日本のほうが豊かだろう。
生活水準も上なのだろう。
だが、ぴゃんきっしゅ個人に関して言えば、インド人よ。あなたのほうが金を持っている。
働きたいと思っていても、体と心がついてこなくて働けない私は、「自分の金」 というものは持っていない。
この旅だって、無理に無理を重ねて、大きな声では言えないことでようやっと来ているのだ。
私の精神のために。私の中の「神」のために。私の全人生のために。
というわけなんで、皆さん。「地球の歩き方」というガイドブックを全面的に信用しないことです。
すごく便利でいいツボついているところもあるし指針にはなりますが、世界は自分の目で見て体験してみないとわからないことばかりなのです。
書を捨てよ。旅に出よう。
ネタが欲しけりゃ、SITAゲストハウスに泊まるのもいいかもしんない。
私は二度と泊まらないけどね。
モドル イッコモドル