心に暗黒の闇を抱えたまま
日常を生きる
生きろ生きろと本能が訴える
死んでしまえと暗黒の虫が騒ぎ出す
イキルンダ
イキルンダ
誰かのために
私のために
出口は見えないけど
焦らなくていい
ゆっくり顔をあげてごらんよ
もう血だらけの私はいない
歩きだせる足がある
支えてくれる腕がある
世界を見直そう
きっと見つけ出せる
気が狂いそうな気分になる
今にも血の叫びをあげてしまいそうになる
闇からの声
聞かせないで
狂気の足音
耳を塞いで
ダメになってしまう
私はまたダメになってしまう
おいてかないで
私を独りにしないで
遠くからの声
ちゃんと耳を澄まして
聞こえるはず
耳を壊してしまいたい衝動
目を抉り出したい衝動
心を壊したい衝動
体を亡き者にしたい衝動
死を意識する?
生を意識する?
どちらにも転べない
頭を抱えて眠りたい
永遠に
行ってしまってもいいんだよ
私のこと、放り出してもいいんだよ
一緒にいることが義務じゃない
私達は自由だ
何も縛りつけたりしない
狂い出す私を見捨ててもいいんだよ
見なくていい
助けなくていい
さあ、行ってしまって
そんなに苦しいなら
行ってしまって
私の愛する君へ
君の苦しむ姿をこれ以上見ていられないよ
どうしようもないことなんだ
私じゃ君を救えない
どうすればいい?
わからないんだ
どんなにしても君の人生と私の人生は違う
背中を押すようなマネをした
それは君にとって地獄へ堕とすようなことだったんだね
ごめんね
こんな私でごめんね
今、精一杯
いつも精一杯
私と出会わなければよかったのかな
深夜の時間が好きだった
狂った自分を愛してた
たった一人で深夜の闇に沈んでいくのがわかった
私の足を持ったまま、もう一人の私が海の底に引きずってゆく
何処へ向かうというの?
何をしようとするの?
また「あの日々」に戻りたいか
嫌だよ
絶望は嫌だよ
失望は嫌だよ
希望なんか嫌いだよ
この穏やかな日々のままでいい
焦る自分、宥めながら
さあ、お眠りなさい
また深夜に捕まってしまう
その前に
さあ、眠ってしまいなさい
一日が無限だった頃
私は笑っていた
毎日元気に生きていた
今は?
毎日が楽しく思える日もある
また絶望するかもしれないけれど
夏の終わりの夕映えの空
雲がピンクオレンジの色に染められて
移ろい行く季節を
日々見せつけてゆく
ああ、このままの状態でいい
今は心地よい
少し眠剤に酔ってるようだ
多幸感
それもまたよし
絶望も、それもまたよし
今は苦しくない
それでも、また絶望はやってくるだろう
今度はどうやって絶望という名の怪物を倒せばいいんだろう
一緒に戦ってくれる?
降り注ぐ日々の思い
心模様が毎日変化してゆく
夏の終わり間際に
必死で生を鳴く蝉のように
私も必死で夏の青空を窓から眺めて追っている
春から夏へ
生きてきた
誰かに支えられながら
一人では決して生きられなかった
心がもっともっとって言うんだ
もっともっと生きろって
それでも、駅のホームに立つのは怖い
電車に飛び込んでしまうんじゃないかって思う
傷だらけの腕は今でも白い傷跡を残す
今は切らないでも大丈夫
今は眠剤なくても息が出来る
春から夏へ
夏から夏の終わりへ
まだ強い日差しが目に眩しい
生きろ生きろ
さあ生きろ
手を広げて雲の行き先を見つめながら
季節が通り過ぎていくのを眺めながら
まだ聞こえてる
闇の声
「死にぞこない」
「わざとODやりやがった」
「かまってちゃん」
「本気で死ぬつもりもなかったくせに」
「ただ憐れんでほしかっただけのくせに」
黒い闇からの声が、私を責める
聞こえない
聞こえてしまう
聞いてしまう
いいんだ
聞き流せ
それは本当の声じゃない
私にしか聞こえない声なんだ
後悔が形になって現れてるだけなんだ
今は今だけのことを考えてればいいんだ
だって、私を支えてくれている人々がいるんだもの
私は責められるようなことをしたんだもの
本当に何のために、そこにいるの?
黒い影
いつになったら私を解放するの?
死が私とあなたを切り離すまで?
もうあなたの声は聞きたくないよ
だから私は死に急ぐ
人は一人では生きていけない
わかっていたけど、わかってなかった
今はそれを実感している
何をするにも人の助けが必要で
風呂に入るのにも
歯を磨くにも
顔を洗うにも
外を少しでも歩くのにも
一人で出来ることなんてない
一般論だと思ってた
人は一人じゃ生きていけないなんて
それが事実となって
実感する日がくるなんて
不自由な入院生活で思い知らされた
一人でなんて生きれるヤツはいないって
誰かに助けられながら生きてるんだって
トイレに行くのだってナースコールを押さないといけなかった
だんだんと一人で出来ることが多くなっていって
こんな日々のこと忘れてしまうんじゃないかと思うと怖い
だって、私は何故入院してたのかさえわからない
何をしでかしてこんなことになったのかさえわからない
延々と続く悪夢を見続けていて
それが現実だと思っていた
目覚めてみて、今が何年の何月なのかわからなかった
何処にいるのかさえわからなかった
自分が何者なのかさえわからなかった
看護士さんに何年生まれですか?と聞かれて
しばらくは答えられなかった
私は誰なんだっけ?
私は何年に生まれて、今何歳なんだっけ?
そんな基本的なことさえもわからなくなっていた
忘れたくない
こんな地獄のような思いの日々
二度とやらかさないためにも
絶対忘れたくない